ゲノムの0.1%の差

六本木ヒルズで開催されていた母校のオープンリサーチフォーラムに顔を出してみた。懐かしい先生にご挨拶が出来たのは収穫。大学生の研究は、やっぱり先に進んでいる部分とマーケット感がない微妙なノリが「研究」らしくて非常にいい感じ。
しかし、中には本当に先に進んでいるなぁと思うものもあり、それが冨田勝教授の研究。
http://gc.sfc.keio.ac.jp/class/2004_gc00009/slides/07/07_1.ram

人のゲノムは30億文字で出来ている。個人個人のゲノムの配列は0.1%違う。この差が顔や体質の違いになる。また、性格・感情といったものも、脳という臓器の代謝として説明がつく時代がいずれくるのではないか。

とのこと。恐ろしいような気もしてしまいますね。丁度読んでいた天使と悪魔(下)の一説

科学とは、どんな神なのでしょうか。民に力だけを与え、その使い方に関する倫理の枠組みを示さないというのは、どんな神でしょうか?子供に火を与えただけで、それが危険だと注意してやらない神とは、いったい何者ですか。科学の言語には善悪を判断する指針がありません。科学の教科書には核反応を起こす方法は書かれていますが、その善悪を問う章はないのです

が思い出されました。