見合い

 が流れた。先方が断ったらしい。まぁ、プロフィール的に並べた場合に僕には「会うだけの価値がない」と先方の本人かご両親が判断した結果である。そういう意味で、ちょっと(本当にほんのちょっと)だけ悔しい気もするが、望まない見合いをしないですむことはかなりホッとする。
 両親を話をして、見合いもまた「縁」であるならば、そういう出会い方もいいかな、と納得をしていたつもりであるが、やはりそこに何か違和感を感じていた。家柄とか両親とか、本人以外の情報の方が先に揃った形で提示され、本人<家という情報量の偏りで最初に出会うことがひどく嫌なのだ。なんというか、本来フォーカスを当てるはずの今現在の本人以前に、その過去や兄弟や両親の仕事といった情報が入っている。それが見合いというものだと分かっていても、ひどくいびつな感じがしてしまう。
 今は頭の整理がつかないが、離婚の多さ/見合いという制度、についてはあらためて考えたい。とりあえず、渦中から抜けられたことは幸せ。