2005年末までの目標設定

 あまり昔に戻りたいと思うことはないのだが、もし戻る時期を一つだけ選ぶと仮定すればいつだろうか?
 僕は迷わず高校時代を選ぶ。なぜなら、それ以降の大学以降に行った行動や選択は、多少の至らなさ(まぁ、この至らなさの程度が現状を産んでいるのだが)はあっても、大きな方向性としてこれ以外の道があったとは思えないからだ。

 ただ、高校時代は違う。進学校にあって、激しい競争に辟易とし、半ば逃げ出しかけていた僕はよく考えずにいくつかの判断ミスをしてしまったと思う。

将来の方向性を決めずに文系を選択したこと
数学を十分に勉強しなかったことと、好きだった生物の道を閉ざしたこと。昔から憧れの仕事の一つだった建築士になる道も文系を選んだことで気づいた時には閉ざされていた(まぁ、あきらめずになる方法はなくはないのだが)。
好きだった人に好きと言わなかったこと
これはもうどうしようもない。勇気がない、というよりは、言ってどうなるものではないと決め付けていた。後になって、恋愛なんて言わなければどうなるものでもないと知った。
受験勉強に真剣に取り組まなかったこと
目標を定め、努力し、これを達成するというプロセスをあの年齢で経験できなかったことは非常な不幸なことだと思っている(まぁ、そこそこの学校にたまたま入れてしまったことが更に問題を大きくした)

 大きくこの3つが未だに僕の中でシコリになっている。これに他のシコリを追加するとすれば、

英語をもっと真剣に勉強しなかったこと
未だに簡単な会話もろくにできない典型的な日本人状態

くらいだろうか。

 まぁ、もともと都合が悪いことを極端に簡単に忘れる性質なので、あまり後ろ向きなことを考え続けるのは得意じゃないのでそろそろ本題に入ろう。僕はこの4つのシコリをこのまま抱えて生きていくのがいやになったのだ。というよりも、最近独立して事業を興し、人を率いる立場になった際に自分を振り返るようになり、克服できていないことがある事に耐えられなくなってきたのだ。

 そしてもう一つのきっかけが、オールドボーイ―ルーズ戦記 (1) (Action comics)オールドボーイ―ルーズ戦記 (1) (Action comics)

 カンヌを取った映画の原作が日本のマンガだと聞いてあわてて読んだこの作品、映画では15年の軟禁生活という設定のようだが、マンガでは10年の軟禁にあった主人公が自分にそのような理不尽な仕打ちをした相手を探し出しその理由を知ろうとするというストーリー。一気に8冊購入(やってしまった!)して読破したが、ストーリーとは無関係に10年という月日を牢のような部屋でテレビを見るだけの生活を強いられたことを考えれば、(大学以降の)後悔のない生活をしている自分は幸せだなと、そして、僕が今牢獄を出たと思えば当時果たせなかったことを果たす時だな、とシミジミ思った。

 そこで、ここに僕はこれらの忘れ物を取り戻す旅を始める。旅とは、高校生のうちにいつの間にか失ってしまっている自分のストイックさを取り戻す自分とのルーズな戦いだ。最近思うのだが、「ストイック」というのはスタイルではなく、それ自体が生き方なのだろう。そして、僕は元来「ストイック」な生き方に惹かれてきた。だから、今ストイックさに欠ける自分に苛立っているのだと思う。失うことを恐れる人間になることを、僕は何よりも恐れているように思う。

 ここに豚のように太った自分を律して、本来の僕を取り戻す旅に出る。当面の目標は、

体重を65kg以下にすること
本日時点で、78.6kgなのでざっと毎月1キロの減量
高校の数学から勉強しなおすこと
関数、行列、ベクトル、確率・統計、微分積分の青チャート基本例題を理解する
英語を読み書きできるようになること
TOEIC 730
速読を身に着けること
1日2冊の専門書を読破できるスピード/年間400冊読破
簡単なプログラム程度は書けるようになること
PHP,MySQL,FlashMXを使った簡単なアプリを作成できるくらい
会社の年商規模1億円
2005年1月〜12月で評価

を2005年末までに達成することを目指す。